夢恋②

かんたろう

2010年09月17日 22:07

さぁ今晩も小説もどきの夢恋の続きを公開することにしました。
暇な方は読んでね・・・この前を読みたい方は、前日のブログを見てくだされ


        第1章(再会)

あれから、約1ヶ月・・・世間は、WBC2連覇の野球で盛り上がっていた。大会中不振だったイチローが最後に見せた!!神がおりてきた!!イチローには神がついている。そして、藤原紀香と陣内智則が離婚したとか、
「僕の浮気が原因です。」
紀香という超美人な嫁さんもらって浮気かい!どんだけ~~~~!!てめぇ~~~うらやましすぎるぜ!そんな話題で、白鵬と朝青龍の連勝している大相撲は影を潜め、なんだか、政治もめちゃくちゃになっている日本のお国の事情は、さておき、僕は、友人の清水とは別の 久~~しぶりの大道芸人トントンとマネージャーの、林と一緒に意気揚々と、クラブフリージアに行った。
今日は、3月25日・・2月は暖冬で、雪もなく、春日和だったのに、雪が降った。寒が戻った。
さぶ~~~い!!僕たちは、店に行く前に地元のおいしい肉を、喰らい、地元の漬物を喰らい、酒も適度に飲み、けっこうまじめに、盛り上がったのか、盛り上がってないのか、彼らのペースだと思うが、超ふつ~~うな感じで、夕食を楽しんだ。
明日は、パフォーマートントンが、なんとパチンコ屋さんで、新装開店前に芸を、開店前の並んでいる、お客様に見せるという、僕にとっては、あのパチンコ屋さんでのやったことのない変わった仕事だ。でも、トントンは都会ではよくあることで、今までに、パチンコ屋さんでもやっているとのことなので、少し安心した。
スケベ爺も、いろんなことチャレンジするんだななんて思いながら、去年は、その店にかなり貯金(パチンコに負けてる!)をした店だったので、仕事をもらって、貯金を下ろすこともできるということで、ちょっと嬉しいかな。なんて思ってみたり・・・
僕は、彼らが年下でもあり、仕事的には、なぜか僕のことを一目置いているので、(本当は分からないけど・・・彼らがそう言うので・・)気を使うこともなく、リラックスムードで、飲んだ。そして・・・夕食を喰らった居酒屋を出て・・・・・・・・・・・
来たのだ。ボニョに会いたくて、彼らを誘ったのだぁ・・・白く重圧な扉を開けた!
「いらっしゃしませ」
ママと2人ほどのカウンターにいる女の子?が声をかけてくれた!この店は、ドアを開けると、すぐにカウンターで、奥のBOXは見えない。
ギョッ!!ギョッ!ママ以外に昔から、知っている女が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別に僕となんかあったわけではないのだが・・ママと知り合った頃、僕は店をやっていた・・・その店に未成年、当時15歳ぐらいだったと思うが、良く来て、けっこう困りもんの女の子だった。
お目あての従業員に熱を上げ、親の金で、しょっちゅう来ていた。けっこうスタイルが良いのだが、なぜか、中途半端な服装で、足に自信があるのか、その頃から、ミニスカートを良くはいていた子だ。
しかし何故か、声が野太い!!何年も店をやり、タバコを結構吸い、落ち着いた感じの・・ちょっとヤニ臭い罵声のスナックのママのような声だ・・・・・彼女、ミコは居た。・・・
そして、僕たちは、「カウンターでいい」と、言われ、強制的に、ママにカウンターに座らされた。
BOXがいいに決まっているのに、BOXには、2組ぐらいで、別に無理もなく、座れるのに・・ママの目は、相変わらず、貧乏人が来たという目で見ていた。確かにパフォーマートントンは、無精ひげを伸ばし、汚いジーンズであった。僕もいつものユニクロブランドだし、まぁちょっと、林は、皮ジャンをせめて着ていたが、明らかにお前らは、カウンターでいいろという感が、もろ僕には見えてとれた。
カウンターの女性は、ちょっと年増のお姉ちゃんと(後で分かったのだが、ママの妹だった)問題児ミコだった。
「乾杯」
清水と来たときはウイスキーのボトルだったが、後で何を言われるか分からないし、そのボトルは手をつけず、新しく焼酎を入れた。3人で、カウンターで飲み始めた。ボニョは、居た。BOX席に座り、僕からは、後ろ向きで、接客をしていた。カウンターのミコと妹ママと話したことなんて、耳に少しも入らない。トントンと林は二人で、また、まじめな話しをしていた。『どうにか、BOX席に行かなくては・・』ママにボトル代といって、少しお金を多めに渡し、BOX席に替えてというと、ちょうど、BOX席の客がタイミングよく帰ったのを見計らい、「どうぞ」と席を替えてくれた。
よし!!・・・ゲッ!ついて来る・・ミコと妹ママがついて来る・・いらねぇ~~~あ~~ため息が出る~~~しかもママまで、なんじゃこら~~~最悪じゃ~~~ママは、着物を着ていた。仕方なく、褒めちぎった。褒めた(泣)・・ママは、ご機嫌が良くなった。パフォーマートントンも僕の尊敬するママさんなら、と直立し、ぺこりと頭を下げ、ママを持ち上げた。・・・ベッドに持ち上げる人はいないと思うけど・・(ウィ)・・機嫌が良くなったところで、ボニョは、接客中だったので、ボニョの友達の
「ユキちゃん呼んでくれない?」
と言った。ママは、突然不機嫌になり、ユキちゃんを廻してくれた。その後、ママは、二度と僕たちの席に来なかった。ちょっとへそを曲げたと思うけど、まぁこちとらとしては、好都合でありんす。
ユキちゃんは、明るい!かわいい!    妹ママと、ミコは、トントンと林に任せ、ユキちゃんと、馬鹿話をした。
ボニョの背中を見ながら、重たそうな背中を見ながら、小象の様な背中を見ながら、・・これはちょっと言いすぎだな。ご免・・ユキちゃんは下唇が、薄い 唇の上 左方向にスケベぼくろがある。でも、笑顔は、かわいい。もしボニョがいなかったら、くどいていたかも・・でも、ボニョとは、違い、常識のある、愛想が良く、かわいい普通の女の子だ。まともな男子が、100人いて、ボニョと、ユキちゃんの二人から1人を選べといったら、まちがいなくユキちゃんを90人は、選ぶだろう?
すげぇ~~~失礼なことを、言っているとは思うが、でも、そう思うので許してほしい。
しかし、僕は、その残りの10人の中の、ボニョの魔力に魅せられた変な男なのだ。彼女と会ったから、今、久しぶりに、本当に30年ぶりくらいにときめいているのだ!
なんなんだろう?・・・しかも・・今日は、まだ話せない、顔もまともに見ていない。どうなっているのだ~~~~。
らりるれろん・・らりるれろん・・頭の中にそんな言葉が、ぐるぐる回っている。らりるれろん・・なんか盛り上がってきた!パフォーマートントンが、たばこマジックで、女の子に、一目置かれ、ペンシルバルーンがあれば・・なんて言っていると、打ち合わせもしていないのにマネージャー林が、持ってきている、なんだこいつら、姉ちゃんたちを、喜ばすテクニック、ちょっと場慣れしている感があるじゃん!!・・・でもそこまでだった。
とにかく二人はまじめなのだ。芸人トントンと、今回会うのは、5年ぶりくらいになる。ジャグリングや、ペンシルバルーンの今時のパフォーマーだが、結構喋繰りまわる、ステージでは、超おもろい芸人だ。・・・・・だが、プライベートはまじめで暗い・・・こんなにこの場を盛り上げているのに・・ネタバラシや、説明や、そんな裏事情なんか話し出してきた。最初は、へぇ~~なんて聞いている女の子もしらけるわな・・・38歳になるのだが、女の子には縁がない・・・残念!!だけど、そんな彼に食い付いてきた女の子がいた。、問題児ミコだった。まじめなトントンに、一番僕にとって、飲みに来ていて、一番どうでもいいこと、結婚しているホステスさんの、家庭事情、遊びに来ているのに、ほんとうにどうでもいい・・家の諸事情?・・ミコは、なにやら芸人トントンに話し込んでいた。
めんどくせ~~もし、ボニョの諸事情なら、聞くけど・・そんなこと言わない秘密な部分があるから、おもろいのに・・お互い・・・・ここだけの話だといいながら、トントンはミコに電話番号を教えた!・・・その日の夜中・・芸人トントンにミコから電話があって、娘が反抗期だとか、娘がモデルやりたいと言っているけどどうすればいいか?なんて・・・酔っ払って電話があったって・・・・これこそ大迷惑・・・トントンのまじめさが裏目に出た瞬間である。次の日トントンは
「なんで、初めて会った女の人の娘の相談にのらないといかんのじゃ~」
と目を腫らしながら、仕事をするパチンコ屋さんの食堂で、ピエロのメイクをしていた!・・・・アハ・アハ・・と笑うしかない・・・
さて、時間を少し戻して、お店にもどろう。ギダ~~~~~ギダ~~~~~ボニョがギダ~~~~~~~~!!!!!!
ボニョが接客していたお客が帰り、向かってくる・・こちらの席に向かってくる・・距離は、ほんの数メートルなのに時間が止まったようにスローなスローなもわーーーんとした空気の中、赤―いミニのワンピースに黒の幾何学的な模様の入った洋服を着て近づいてきた。たれパンダのようなかわいらしく大きな瞳が、何故か潤んだように見えるあの魔性の目を持つ女ボニョが・・・ギタ~~~~~僕の目の前に座り、僕の目をしっかり見つめてきた。うっ・・僕も負けずに見つめ返した。一つもそらさない!いっこうにそらさない・・・駄目だ・・照れちまう・・・ぐぞ~~~~今日もこのボニョに呑まれている・・・・・!!!
「そろそろ閉店です」
ママが、言ってきた。
なんじゃこら~~~~~~なんじゃこら~~~~今日はここまで~~~~僕たちは店を出た。ボニョとは、片言しゃっべっただけなのに~~~

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