2010年09月16日

夢恋(DT)

ん~~~わたくしは小説家ではない、そんな勉強したこともない。ただおもしろ半分で、小説もどきを書いてみたい時期があり、
いまだ完成していないが、なんか、中途半端に書いた文章がありやす!!face07
でもどっかで見てもらいたいという欲求があり、でも、馬鹿にされるような気がしているが、まだ完成していないので、勇気を持って、ブログで書き続けたら、ちゃんと最後まで書けるような気がして、勇気を持って公開することにしました!
あくまでも、フィクションです!!よろしくお願いいたします・・・・・あ~~~~~こわ~~~いぜぇ!!face10

夢恋(DT)

  夢恋 DreamTouchi              
                      序章(出逢い)
その目は、とても大きく黒い瞳は、一点を見つめ、僕の目の中に飛び込んできた。瞳の奥の限りない宇宙のアンドロメタ星雲に僕の身体は漂いながら、心地良い酔いに、身をゆだねた。ふっと我に返り、久し振りに照れるという感情を味わった。
ここは、クラブ「フリージア」初めて来た店だ。最近は、町に飲みに行くことはほとんどなく、家に帰って子供の顔を見ながら晩酌を愉しむ時間が、結構気に入っている。もともと出無精なのだ。
2月26日子供と風呂に入り、パジャマに着替え、いつものように子供と一緒に夕食を囲みながら、ピーマンと豚肉の甘辛煮を、つまんでいると、電話が鳴った。仕事の関係者でもあるが、昔から知っている友人?清水からであった。
「飲みに行きません?」
「誰かと一緒?」
「一人です。」
「了解」
「ではどんべで待ってます」
どんべというのは、以前彼に連れて行ってもらった「コ」の字型の、まだ若いマスターがいまどきのセンスと創作料理で、20代から30代に人気のあるお店だ。若干僕は、その年齢の中には入らない。細君も、出かける用事があるというので、その車に便乗し、どんべに送ってもらった。
少し早かったらしくまだ清水は来てなかった。
「あれ、早かったですね」
清水は、少し猫背気味に扉を開け、僕の隣に座りビールで、早速のどを湿らせた。彼は、僕より年下だが、金銭に対する執着心は、強く、金になるなと思う人には、なかなか上手に世渡りをするが、あまりにも、そのみえみえな態度に、同級生や、彼を良く知る人たちには、嫌われており、ゆえに友達が少なく、若いときから、一人で、外に呑みに行くことが多い。そんな彼は、その飲み代の金を稼ぐにも、色々な小遣い稼ぎの姑息な手を使い、そのお金をひねりだす・・・実に余念がない。そこは感心する。
小あじのから揚げをつまみながら、酒は、いつのまにか、焼酎に代わり清水はかなり、饒舌になっていた。昨年の年収が、自分の年齢×10を超えたとか、今年の確定申告では、えっと思うくらいの数字になったとか、去年新居を立てたが、まだなれないとか、家の家計は全部自分が、握り、かみさんには、毎月食費を与えているが、まだ金遣いが荒いとか、お袋は75歳なのに、週に一回朝帰りをしてかなわないとか、それを酒の肴にしながら、合間合間に入れる僕のくだらないジョークになぜか大げさに反応し、つぼにはまったと、腹を抑えながら、笑ってかなり機嫌よく、酔っていた。
「そろそろ次に行きますか」
「そうだね」
僕たちは、会計を済ませ、外に出た。ここは雪国、例年なら、まだ雪も多く、この時期かなり寒い季節だ。しかし今年は、暖冬で、雪も少なく、背中を丸め、ジャケットのチャックを首まで上げることもない。清水は、二件目は、必ず女の子のいる店に行く。しかし、毎回違う店に行く。
そして、それぞれの店にお気に入りの女の子がいる。というか気に入った女の子のいる店に行く。
「どこ行くの?」
「今までと違うところ」
その店は、夜の繁華街の中心にあった。・・・が、町行く人は、少なく、不景気風が吹いているのだなと思った。
クラブ「フリージア」は、白を重視した、少し高級感のあるちょっと高そうなお店だ。中に入ると、知っているママが、
「いらっしゃいませ」「あれ、久し振り」と声をかけてきた。その店は初めてだが、どうやら、ママは僕が10年前に、近くで店をやっていたときに仲良くしてもらった、社交組合の役員だった人だった。
「ご無沙汰しております」「素敵な店ですね」
「そう、良い物件だったので、ここに移ったの」
愛想よく、会話する中で、決して、目が笑っていない相変わらずの、やり手ママだ。
少し小さめなカウンター、BOXは、狭い空間にめいっぱい、人が座れるよう、小さめのテーブルが、並んでいる。そこには、カラオケは、ないが、奥は、20人まで入れるカラオケBOX風の部屋があるとか、その部屋は、完全貸し切り制で、料金は、人数関係なく10万円ということだった。前に清水は、その部屋で、飲んだと言っていた。
カウンターに、見覚えのある酒造店の社長、彼はかなり酔っているみたいで、僕にはまったく気がつかなかったが・・・・・BOXには、少し年配のいかにも、社長クラスの、品のよさそうな、紳士風な客、他にも、若いが、しっかり私達はJCですみたいな、似たようなブランドスーツを着、ブランドのバッグを、持ち、3人ほどで飲んでいた。
はっきり言って僕達は浮いていた。清水は、いつもジーンズで、そのジーンズは、実際には高いものだが、彼が着るとなぜか安っぽくみえる。僕も黒の毛玉のついているセーターに、ジャケットを引っ掛けただけの格好なので、少し貧乏くさいのはいがめない。
「1番へ」ママにと言われた女の子が、一番隅のBOXに案内してくれた。それが、僕と彼女の初めての出逢いだった。
彼女は、最近見たこともないようなというか、え~~~、え~~~このドレスあり~~~え~~~        まだ行ったことがないけど、コスプレ喫茶においては、きっとメイドさんの店はメイドコスチュームを着、セーラー服やそれに、準じたお店は、それに徹底した、衣装と、接待で、商売をしていると、僕は思っているのだが・・・小さな町でも、少し高級感のある店においては、まったく似つかわしくないドレスを着ていた。彼女はなんなんだ?ママは黒のタイトで、地味な感じな服、他の女の子も、だいたい黒のスーツ系の服に身をまとっていた。
普通でしょ!それが・・・・・・・・・・・・・・彼女はピンクのドレスだった。
別にピンクが悪いというわけではない。皆さんは、わかるかな?結婚式に招待されたご家族のその身内の小さな子供達が、貸衣装屋さんなんかに借りる、あのお姫様のようなドレスを、花やリボンが着いているあのかわいらしいドレスを、それを着た、幼稚園年長組さんの、女の子は嬉しくて、花嫁のベールを持って歩くという大役を、また、花束を渡すという大役を、見事にこなす、おだてられ、乗せられ、その日だけ、お姫様になれるそのまやかしの衣装を・・・・・・・・・彼女は着ていた。
しかもピチピチに・・・しかもピチピチに・・・・胸も大きく、おっぱい好きな僕には、魅力的だが、おっぱいの下のお腹もCカップは確実にあった。
BOXに座り、清水のボトルで、二人水割りにして、飲んでいた。どんべの続きを引き摺りながら清水と僕は、馬鹿な話しをし、適当に飲んでいた。清水のお目当ての子は、他のテーブルにいて、そちらをちらちら、彼は覗き見しながら、僕の話は上の空で、面白いのか、面白くないのか、とんちんかんなところで、笑ってみせたり、ちぐはぐな会話で、酒をなめていた。ぐいぐい飲まないのは、何か魂胆があるのか、けち臭いのか?僕は、お構いなしに飲んでいた。
もちろんピンクの彼女は、そんな中でも、トイレに行けば、お絞りを出し、水割りを作り、愛想よく、話に加わり、さしさわりなく空気を上手に読みながら、会話で、接待してくれている。いまどきの子だから、空気が上手に読めるのか、水商売に慣れてるから、客あしらいがうまいのか、彼女は、なんとなく最近のアニメ映画のポニョに似ている!しかし、ポニョと言うより、ボニョボニョの体で、ニコニコ相手をしてくれていた。
でも、そのちょっとおでぶな体に負けないくらい、彼女の大きな瞳は、この僕を、釘づけにした。化粧は、やはり、黒いアイラインをしっかり書き、眼の下は、今風の白いラインも入っている。そう、どこにでもいるそうな、そして、同じような、若い女の子のメイク・・・・でも、なんだろう?あまり好きでもない、今時の若い子のメイク・・・東京で、何人ものキャパクラの女の子を、マネージメントする仕事もしたこともある僕にとって、あまりにもセンスのない?衣装・・・・
「きみ、この辺の子じゃないね」
「え~わかります」
「関西人?」
「え~そうです」
「アクセントがこの辺と違うから・・どこ・・大阪とも違うと思うけど」・・・・・・・
僕達の対面で、飲んでいた社長風のお客が席を立ち、会計を済ますと、清水のお目当ての女の子が、席にやってきた。清水はとたんに、静かになり、上目遣いで、彼女になんか飲むと言って、ビールをご馳走していた。僕の目の前のポニョ似の彼女は、お茶割がいいとかで、すでに、ガラスのピッチャーにお茶を入れて、飲んでいる。
4人になったBOXは徐々に盛り上がってきた。清水は、お目当ての彼女につまんないギャグを言ってみたり、家庭のことでも色々苦労しているのだと、同情を誘う手段にでたり、褒めちぎってみたり、ぼそぼそと、口説いてみたり、彼女の反応をうかがいながら、どうやって攻め落とすか、酔った頭をフル回転しながら、何回もトイレに立ち、目だけは、獲物を狙う目つきで、ちらちら様子を伺いながら、飲んでいた。僕は、ポニョ似の彼女に話しかけた!
「名前なんていうの?」
「あやね」
「ふ~ん、あ~~~、や~ね~」
「え~なにそれ」
“あ~、や~ねぇ”なんて受けもしないギャグで・本当に、おっさん、ただのおっさん化した会話で、チョーつまらねぇ~~そこで得た情報は、彼女が和歌山県出身であること、清水がお目当ての女の子も同郷で、今、この雪国で、一緒に暮らしているということ、A型ということ、ふるさとには帰りたくないこと、この町に来て7ヶ月であること、・・・僕は彼女をボニョと呼ぶことにした。
彼女はなに、ボニョってって言いながらも、キャッキャッキャッキャッと笑っていた!・・・まんざらでもなさそうだ!
「うるさい!」
突然ママが、きて、清水に怒った。それほど気にはならないのだが、清水はテンションがあがり、お目当ての彼女と盛り上がり、少しばかりの奇声を発していた。
通常なら、問題ないのだろうが、ママは、この店は、そんな下品なお店ではないのよと言いたげに、テーブルにきて、清水を一喝した。
清水は、本当にびっくりするくらいしゅんとなって体を丸めた。
本当に、その姿は、目だけが、見開いて、焦点の合わない、挙動不審な情けない顔だった。僕もびっくりしたが、暴れているわけでもなく、他のお客ともめているわけでもなく、僕のほうが、なんだか頭にきて、むかついた。
「ばかやろう」と言いたかったが、勇気がなかった。
そんな不機嫌な顔を見抜いたのか、ママ狸は、僕の横に座り、昔の話や、急に清水には色々自分の趣味のお花のとき、お世話になったとか・・みえみえのご機嫌とりの話しをしはじめた。
顔は決して笑っていない。ママは変なくせを持っていた。舌を上唇と、上の歯の間に、何度も、入れて、目は、あっちこっちのテーブルに、やりながら、お通しの、当たり目まで、しゃぶりだした。
何なんだこの女は、そこへ、僕の知っているパチンコも何件も、持っている爺の社長が、若い女の子を連れて店に入ってきた。
「あ~ら、いらっしゃいませ」
ママ狸は、僕たちを、客ではなく、ただの通りすがりのような人たちのように、その爺のところに去っていった。
僕たちのテーブルは、ベストカップルの4人にになった?・・清水はちょっと元気をとりもどし、また急に酔いが回ったのか、ゆきちゃんというお目当ての子にもたれかかるようにふんにゃかふんにゃかとしていた。
まずい!!今来た金持ち社長の爺が連れてきていた、若い女の子、目が合ったとたん、僕の名前を呼んだ!実は、爺の経営するパチンコ屋にたまに、仕事を頂いていて、彼女は、そこで、働いている女の子であった。当然爺とは、初対面ではない。
運営に関しては、爺が細かくチェックしているわけでもなく、僕とは、片言話すくらいのことである。彼女は、僕のことを指差し、テンション高く、爺になにやら、盛んに言っているようだが、知らん、と言っていた。
しかし、彼女が、執拗に説明するので、思い出したようであって、軽い会釈をした。当然年下で、仕事を頂いている以上、直立不動をして、深々と頭を下げた。このくらいのことで、また仕事が続けばお安い御用だ。
しかし、爺のうわさは、本当なのか、とにかく爺の店は、美人が多い。
今の世の中、お給料が少しよければ、就職したい女性は、いくらでもいる。そしてそこにくる、お好みの若い女の子に手をつけて、すぐポイする。
「ポイしないでください」どこかのアイドルが、言った台詞だが、ポイしちゃう。そういえば、僕が、その職場に仕事を頂いて3年になるが、かわいい女の子がいるなぁ~~なんて思って、また、その職場に行くと、いつの間にかいなくなっているような気がする。昔から残っている人はちょっとおばちゃん!爺が連れてきている女の子は、最近お店に入った子のようで、僕もかわいいなぁと、仕事に行くたび、馬鹿な話や、色々声をかけた子であった。ゆえに彼女は、きっとお酒もかなり入っており、僕にハイテンションで声をかけたのであろう。
『あ~~~~~彼女も爺の餌食なのか~~~~~』
いたたまれないない気分で、しょせん金か~~~~少し酔いも醒め、ボトルもなくなりかけると、ボニョが急ピッチで、飲み出した。ボトルを入れさせようという魂胆が、すっごくわかって、なんだか滑稽だった。清水は急に今までで、いくらだろうとか、ボトルを入れたら、いくらだろうとか、言い出した。本当にお金には細かいやつだ。これはやはりもてないだろう。
「いいよボトル入れて、おごるから」
僕が言うと、
「ほんと、ほんと」
といってニヤニヤしながら、またゆきちゃんを口説きだした。僕は、ボニョに、お決まりの電話番号を聞いてみた。メールアドレスを聞いてみた。
「だめ、この次ね。私に会いたいなら、夢で触れて、DreamTouch DTよ」な、な、なにこのピンクのボニョ・・・・・・
店を出るとゆきちゃんと、ママ、ピンクのボニョが、お見送りに出てきた。ママ狸は、店を出たとたん知り合いの客を見つけ、僕たちのことは、まったく眼中のない様子で、その男の客に胸を押しつけながら、話し込んでいた。
「じゃぁ」
僕たちは通りに出て、車を拾った、清水は、酔っ払って、まだ飲みたそうというか、現実の待っている家に帰りたくないのか、うだうだしているので、一人で、車に乗り込んだ。その夜、あの大きな瞳とピンクのボニョが、夢に出てきた。DT・・でも・・いやらしくない夢だった。なんなんだろう?ハマッタ!僕ハマッタ!ピンクのボニョにハマッタ!・・・・なぜか最近流れているCMが頭について離れない・・・
♪♪♪く~ろいトドだよ・トド黒ちゃん♪のど黒大好きトド黒ちゃん♪♪のどくろ~~飴~~~♪♪ピンクのトドだよ・ボニョ桃ちゃん♪ボニョ桃大好きトド桃ちゃん♪♪ボニョ、もも~~あめ~~♪
オ~マイゴット!・・その真相は・・・

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Posted by かんたろう at 22:48│Comments(0)
 
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